New Model MT-07 MY2025が施工リストに追加されます
皆様からご質問が多い、発売されたばかりのバイクをどのようにMAPを開発してチューニングするの?
実際のケーススタディで、そのプロセスをご紹介します。
イタリア本部はもちろん、日本支社でも下記と同様のプロセスで開発しています
YAMAHA MT-07 MY2025 Euro5+
お客様が、ディーラーから直接新車のMT-07をお持ち込み頂き、
新しいマフラー、エアフィルター、そしてパワーアップをご依頼頂きました。
Piasiniグループではそれ以上の+αを実施します。
Step 1 – Data logging & analysis
バイクがDYNOROOMに到着するとすぐに、純正状態のままダイノテストを実施します
目標は? 様々な温度条件下でのパワー、燃料供給、負荷応答に関する正確なベースラインデータを収集することです。
テストに加え、このバイクの新しいEuro5+プラットフォームを深く探求し、前モデルからの主なアップデート点を特定します
CP2ツインエンジンには、いくつかの新機能が追加されています。
吸入効率を向上させるために再設計されたエアボックスリッド
Euro5+規制の要件を満たす、デュアルラムダセンサーを搭載した改良型エキゾーストシステム
より正確なスロットル制御を実現するデュアル電子スロットルバルブ
MT-09プラットフォームから一部派生した、電子機器の大幅なアップグレード
Step 2 – First electronic tuning stage
最初に、スロットルのスムーズさと燃料供給の補正に焦点を当てました。
純正のセットアップは、パフォーマンス面では理想的とは言えず、信頼性面では、多くの修正が必要でした。
最初のECUキャリブレーションを終えた後、結果を検証するためにダイナモテストを実施しまう
次にエアフィルターの調整です。
純正ユニットを高性能エアフィルターに交換し、燃料調整とパワーデリバリーへの影響を確認するためにダイナモテスト実施します。
Step 3 – Intake kit and custom airbox lid
大変ご好評頂いている、PiasiniオリジナルのMT-07インテークキットをご提供しました
しかし、2025MODELからヤマハはエアボックスカバーをアップデートし、
既存のキットと互換性がなくなってしまったのです。
Piasiniでは、わずか3日間で、正確な計測を行い、設計を見直し、新しいカバーの3Dプロトタイプを作成しました。
生産はすでに開始されており、新しいキットはまもなくお客様に届きます。
Step 4 – Stage two: fine-tuning the fuel maps
新しいインテークが完成して、さらに深く掘り下げる作業に移ります。
Stage1で既に確かな改善が見られましたが、私たちはより最適な状態を目指します。
新しいインテークのセットアップに合わせて燃料マップを修正し、
正確なパフォーマンスとコントロールを実現しました。
Step 5 – Exhaust system & final mapping
次は、お客様からご希望頂いた、ROADS Racing製排気システム(触媒コンバーターなし)です。
取り付け後、新たにダイナモテストでログセットを実行し、すべてのデータを更新します。
Stage3の開発へ発展します
フリーフロー排気システムを採用し、全回転域で燃料供給はリーンとなり、
7,000回転からリミッターまで、仕様を大幅に超える結果となりました。
高回転域での作業に重点を置き、実用可能なパワーを発揮し、
かつあらゆる制御を可能にするカスタムマップを作成しました。
診断からダイナモ、ソフトウェアからハードウェアまで、これはフルサイクルの開発プロセスでした。
既製のファイルだけでなく、このセットアップに合わせて特別に調整されたキャリブレーションも実施します。
新型2025年モデルのMT-07の変化には我々Piasiniも大変驚いています。
そして、私たちの開発はまだ始まったばかりです。
日本仕様を日本で開発している弊社だからこそ、
他社に負けないECUチューニングに自信が有ります
ECUの事ならLIRICA Piasini.JPにお任せください